突然のフリーズで操作不能——そんな時でも落ち着いて、以下の手順で最短で復旧し、再発を防止しましょう。まずは「今すぐできる対処」から順に試し、改善しない場合は原因別の解決策へ進みます。
【最短解決】パソコントラブル:PCがフリーズしたらまずタスクマネージャーを開く(Windows 10/11)
まずはアプリだけが固まっているのか、OSごとなのかを切り分けます。Windows 10/11では下記が最速です。
- Ctrl+Shift+Esc を同時押しして タスクマネージャー を開く。
- 「応答なし」のアプリ、または CPU/メモリ/ディスク が100%付近のプロセスを選んで タスクの終了。
- 画面は動くのにウィンドウが出ない/操作が効かない時は、Windows エクスプローラー を選択して 再起動(UIだけ固まる症状に有効)。
![タスクマネージャーの例:応答なしアプリを終了してフリーズを解除]()
タスクマネージャーで「応答なし」のアプリを終了します。
開けない/真っ白・真っ黒のまま:
- Ctrl+Alt+Delete を押して「サインアウト」や「電源」→ 再起動 を選択(安全に終了)。
- 描画が乱れる・点滅する場合は Win+Ctrl+Shift+B で GPU をリセット(数秒で復帰することがあります)。
まだ固まる場合:
原因別の対処へ → アプリ/ドライバー・メモリ不足・温度・システム破損のチェック /
再発防止チェックリスト /
サポート料金と依頼方法
原因別の対処(根本解決)
① アプリ・ドライバー起因
- アプリが固まる:最新版へ更新/アドイン無効(Officeは
winword /safe
等)/再インストール。
- グラフィックスドライバー:GPUドライバーをクリーンアップ後に再導入(ベンダー公式から)。
② リソース不足(メモリ/ストレージ)
- メモリ不足:タスクマネージャーでメモリ使用率を確認。常時80%超なら常駐アプリ削減or増設。
- 空き容量不足:システムドライブは最低10~20%の空きを確保。不要ソフト削除、ディスククリーンアップ、不要の復元ポイント整理。
③ 温度・静電気・電源
- 過熱:内部清掃、吸排気確保、サーマルグリス劣化点検。温度監視ツールでCPU/GPU温度チェック。
- 静電気/接触不良:乾燥期は帯電対策。メモリ/ケーブルの差し直しで改善することも。
- 電源品質:劣化した電源ユニットや不安定なタップはフリーズの元。UPS導入も検討。
④ Windows本体の破損・設定不整合
- システム修復:管理者でコマンド実行
sfc /scannow
→ 完了後に DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- ディスク検査:
chkdsk /f /r
(再起動が必要)。SSD/HDDのSMART値(健康状態)を確認。
- クリーンブート:不要な常駐を外して競合を切り分け(msconfig)。
- セーフモード:セーフモードで安定するならドライバー/常駐の影響が濃厚。
⑤ 周辺機器・ネットワーク・セキュリティ
- 周辺機器切り分け:USB機器を一つずつ外して起動。故障デバイスでフリーズする例は多いです。
- ウイルス/マルウェア:フルスキャン+必要に応じてオフラインスキャン。
- ネットワーク:古いNICドライバーや不安定なWi-Fiドライバーを更新。
再発防止チェックリスト
- Windows Update/ドライバーを最新に保つ(自動再起動時間を「就業外」に設定)。
- 常駐の整理:タスクマネージャーの「スタートアップ」で不要項目を無効。
- 空き容量・バックアップ:システムドライブに常に空きを確保+定期バックアップ。
- 温度管理:季節の変わり目は内部清掃。通気を確保。
- ストレージ健康度:SMARTの警告が出たら早めに交換。
よくある質問(FAQ)
タスクマネージャーが開きません
Ctrl
+
Alt
+
Delete
→サインアウト/再起動を試す。ダメなら
セーフモードで起動し、不要常駐やドライバーを見直します。
カーソルだけ動く/画面が点滅する
タスクマネージャーからWindows エクスプローラーを再起動。改善しなければWin+Ctrl+Shift+BでGPUをリセット。
強制終了はしても良い?
最終手段です。まずは本文の順番でソフトウェア的な終了を試し、データ消失リスクを下げましょう。
自力での復旧が難しい/頻繁にフリーズする場合は、症状・発生時刻・直前の操作をメモしてパソコンサポートへご相談ください。原因特定(ログ/イベント/ハード診断)から再発防止までサポートします。